【ニセコ高校×品川女子学院】高校生がサステナブル旅行商品を企画した件
こんにちは。北海道ニセコ町役場でnoteを担当しています、赤星です。
このnoteでは、総務省の地域活性化起業人制度を活用して北海道ニセコ町役場職員として働く赤星が、いわゆる“ヨソモノ”目線でニセコ町で今話題の情報や、ここでしか話せないような裏話など…忖度なく自由に発信しています。
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今回は、東京と北海道という異なる環境で生活をする高校生20人が、【ニセコの旅行商品を企画する】という課外授業を開催した件についてご紹介したいと思います。
※なお、こちらのnote内で「ニセコ」と記載する場合は、ニセコ町・倶知安町・蘭越町のニセコ観光圏を指します。
北海道新聞でも今回の取り組みを、「ニセコ旅行ツアー、ニセコ高が品川女子学院高と企画「持続可能」テーマ、今夏の商品に採用も」として紹介いただきましたので、宜しければ新聞記事も読んでいただけたらと思います。
■なぜ高校生がニセコのサステナブル旅行商品を企画したのか?
こちらのnoteでも何度かご紹介させていただきましたが、年間175万人(2019年度実績)が訪れる国際的なリゾート地ニセコ町では、観光振興と共に環境や町民の暮らしを守ることも同等に取り組むべき事項として「観光×環境×地域コミュニティの共存」に注力をしています。それは自治体だけの活動ではなく町内事業者や町民を含めた、町全体での取り組みとして活動が広がっています。
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そうしたなか、高校生目線でサステナブルな旅行商品を開発できたら面白いのでは?という発想から今回の合同授業が実現。提案された企画はニセコリゾート観光協会が今後の観光商品として開発・販売を検討します。
■開催スケジュール
授業は2022年9月~2023年2月までの約半年をかけて開催。
オンライン授業をベースに、期間中1泊2日のニセコ現地研修も実施しました。
授業では高校生20名が5チーム(各4名/ニセコ高校2名+品川女子学院2名)に分かれ、毎回必ずワークショップ時間を設けることでチーム内で積極的な意見交換を行いました。
■ニセコ研修の目的
企画考案する商品は夏の旅行商品ですが、以下3点を目的に、冬のニセコで現地研修を行いました。
①「なぜニセコが世界から注目をされるリゾート地なのか」「まるで外国と言われる、ニセコの多様性とはどういうことなのか」を冬のニセコを視察することで感じ取って欲しい
②オンラインだけでなくオフラインで学生同士の交流機会を設けたい
③ニセコの事業者からリアルな声を聞くことでニセコでサステナブルな旅行商品を企画することの意義と、それが観光客・観光事業者・町民にとっての三方良しに繋がることを感じてもらいたい
【ニセコ研修の内容】*こちらでは研修の一部をご紹介したいと思います。
●かんじきウォーク(エコモビリティ北海道)
かんじきウォークでは、有島地区をかんじきを履いて歩くことでスノーシュー体験を楽しみました。
●高井さんの講話(ニセコ高橋牧場ミルク工房)
ニセコ高橋牧場ミルク工房で飲食業を営む高井さんから「事業者として観光と環境の両立・共存を目指したい」と、高井さんが立ち上げたニセコの森と雪を守るサステナブル活動について話しを伺いました。
●ニセコ野菜を使ったカレーライス(ルーキーズキッチン)
百合根、カボチャ、ジャガイモ、茄子、パプリカ…とニセコで収穫された野菜を豊富に使ったカレーライス。地産地消の食事を通してSDGsに取り組む。
●スキー体験(ニセコビレッジ)
朝からニセコのパウダースノーでスキー体験を。利用者のほとんどが外国人という状況に驚いている様子でした。
●研修の振り返り、グループワーク
最終日の最後は、各チームに分かれて研修の振り返りと、旅行商品のブラッシュアップを行いました。
初日はまだお互いに緊張している様子でしたが、2日間を通してすっかり打ち解けたようで「次は東京に来てね」「またニセコに遊びに来るね」と声をかけあい別れを惜しむ姿が印象的でした。
■高校生皆さんの感想
今回の授業を通して、高校生の皆さんから以下の感想をいただきました。
他人事だったSDGsを自分事として捉えるきっかけになったこと、そして普段では出会うことのない他地域の高校生同士が共に考え、お互いに意見を交わし合えた経験は自信に繋がり、良い機会になったようです。
■旅行商品アイデアについて
半年間の授業を経て、2月16日にオンラインで最終発表会が開催されました。
こちらでは具体的なアイデア、企画内容の紹介は控えさせていただきますが、例えばSNSを活用したキャンペーン企画や、地産地消や食品ロス対策に向けた企画、旅先で必要となるアイテムの使い捨て防止に繋がる貸し出しやプラスチック廃止に繋がる代替品企画等…高校生の斬新は発想とユニークな視点で、大人には発想し難いアイデアが詰まった内容が提案されました。
今後は、ニセコリゾート観光協会とニセコ高校、ニセコ町役場で連携し、商品の実現に向けて検討を進めていく予定です。
※また進捗がありましたら、こちらのnoteで紹介させていただきたいと思います!
最後に課外授業開催にあたって、ニセコ高校の中谷知記先生、品川女子学院の河合豊明先生へ多大なるご協力をいただきましたこと、この場を借りて御礼申し上げます。あわせて町内関係者の皆さま、審査にご協力いただいた皆さま、そして半年間をかけて企画立案に奮闘した品川女子学院、ニセコ高校の皆さんへも改めて御礼申し上げます。
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